B4029【拵付刀】無銘
昭和時代に作刀された無銘の拵付きの日本刀です。伝統的な造りの刀身と、手の込んだ拵が組み合わさった、美術品としても価値の高い一振りです。錆や刃こぼれのない良好な保存状態を維持しており、品格を感じさせる仕上がりとなっています。
刀身は無地肌が滑らかに整い、落ち着いた風合いを持ちます。刃文は直刃で、端正な美しさを際立たせており、中切先が程よいバランスを保っています。茎は生ぶで栗尻の形状を持ち、銀色のハバキが上品さを引き立てます。
拵は鮮やかで光沢のある朱塗りの鞘で、美観と実用性を兼ね備えています。特に注目すべきは、木瓜形の鉄鍔で、花模様の金物を押すと上下するという珍しい仕掛けが施されており、職人の巧みな技が光る逸品です。
昭和時代の拵付き刀は、伝統を受け継ぎながらも独自の工夫が凝らされたものが多く、本品もその魅力を存分に備えています。鑑賞用、コレクション用としてはもちろん、格式ある装飾刀としてもおすすめの一振りです。
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- 銘
- 無銘
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- 時代
- 昭和時代
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- 刃紋
- 直
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- 目釘
- 1
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- 重量
- 732g
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- 刀身
- 66.4cm
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- 反り
- 1.8
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- 元幅
- 2.9
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- 元重
- 0.7
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- 先幅
- 1.9
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- 先重
- 0.5
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- 登録番号
- 宮城県 第30891号
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- 登録年
- 昭和51年