D4030【白鞘脇差】無銘
江戸時代初期に作刀された無銘の白鞘入り脇差です。保存状態が良く、錆や刃こぼれのない美しい一振りです。さらに、鯉口は金物で強度を増している珍しい白鞘。
刀身は鎬造・庵棟で、板目肌が流れるように整い、上質な地鉄を感じさせます。刃文は直刃を基調としつつ、乱れが交じることで動きのある表情を生み出しています。小切先は鋭さを持ち、時代を超えてその美しさと実用性を兼ね備えた造りとなっています。茎は生ぶで栗尻の形状を持ち、平行なヤスリ目がしっかりと残り、銅ハバキが全体の品格を高めています。
また、白鞘の鯉口は金物で補強されている珍しい白鞘です。江戸時代初期の歴史を感じさせる本脇差は、初めての一振りとしては申し分のない一品です。
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- 銘
- 無銘
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- 時代
- 江戸時代初期
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- 刃紋
- 乱
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- 目釘
- 1
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- 重量
- 413g
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- 刀身
- 49.4cm
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- 反り
- 1
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- 元幅
- 3.1
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- 元重
- 0.7
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- 先幅
- 1.9
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- 先重
- 0.5
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- 登録番号
- 群馬県 第32811号
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- 登録年
- 昭和47年