A4052【白鞘刀】無銘
室町時代末期に鍛えられたと推定される無銘の白鞘刀で、全長約70cmにおよぶ堂々たる姿が魅力の一振です。室町末期は、戦国時代の真っただ中。各地で合戦が繰り広げられる中、武士たちは実戦での使用に耐える堅牢かつ切れ味鋭い刀を求め、刀工たちはその要望に応えるべく技を磨いていました。
本刀は鎬造・庵棟の力強い造りで、板目肌の地鉄には時代を経た深みが感じられます。刃文は互の目が交じりながら続き、動きのある表情を見せるなど、室町期の実戦刀らしい迫力を備えています。中切先の造りも整っており、バランスの取れた仕上がりです。
茎は磨上げられ銘はありませんが、古刀としての風格を漂わせています。銅ハバキで、白鞘も堅実に仕上げられており、刀身の保存状態も良好です。一部にさびを取った跡はあるものの、刃こぼれはなく、地刃ともに健全といえる状態です。
歴史ある刀剣としての重みを持ちながら、70cm近い本格的な長さを誇るこの刀が、20万円という価格で手に入るのは非常に魅力的です。初めての古刀購入にも、コレクションの一本としてもおすすめの一振です。
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- 銘
- 無銘
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- 時代
- 室町時代末期
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- 刃紋
- 乱
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- 目釘
- 2
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- 重量
- 628g
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- 刀身
- 69.4cm
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- 反り
- 1.5
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- 元幅
- 3
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- 元重
- 0.7
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- 先幅
- 2.8
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- 先重
- 0.5
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- 登録番号
- 新潟県 第73864号
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- 登録年
- 令和6年