肥前忠廣 近江大掾銘 白鞘刀 寒山鞘書付
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- 銘
- 忠廣
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- 時代
- 江戸時代初期
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- 刃紋
- 乱
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- 目釘
- 1個
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- 重量
- 644g
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- 刀長
- 66.6cm
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- 反り
- 2cm
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- 元幅
- 3.1cm
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- 元重
- 0.7cm
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- 先幅
- 1.8cm
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- 先重
- 0.5cm
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- 登録番号
- 兵庫県 第89516号
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- 登録年
- 昭和52年
江戸時代初期、肥前国(現在の佐賀・長崎県域)は精緻な鍛えで知られる「肥前刀」の産地として栄えました。本刀に刻まれた「肥前国住近江大掾藤原忠廣」の銘は、二代忠廣を指すものと考えられます。初代忠吉の嫡男として作刀の技を受け継いだ二代忠廣は、寛永年間に近江大掾の官位を授けられ、鍋島藩のお抱え刀工として活躍した、肥前刀を代表する名工の一人です。
造りは鎬造(しのぎづくり)、庵棟(いおりむね)の標準的な姿。地鉄は小糠肌(こぬかはだ)と呼ばれる均質で細かな鍛え肌を呈しており、肥前刀特有の精緻な仕上がりが見られます。刃文は乱れごころの直刃で、穏やかな中にほのかな変化が漂い、静かな気品があります。中切先が全体の姿を引き締め、均整のとれた一振りに仕上がっています。茎は生茎(うぶなかご)が保たれており、江戸時代初期の姿をそのまま伝える貴重な点です。茎の形状は栗尻(くりじり)で、肥前刀らしい特徴を示しています。ハバキは銅二重で、丁寧な仕上げです。
著名な刀剣研究家・寒山氏の鞘書が付されており、真作としての信頼性が高い一振りです。錆・刃こぼれともになく、保存状態は良好です。日本刀や肥前刀の鑑賞・研究に関心をお持ちの方、または江戸時代初期の銘刀をお探しの方に適した一振りです。寒山鞘書の付いた銘刀として、35万円はお手の届きやすい価格ではないかと思います。