濃州関住兼信 折返し銘 白鞘脇差 室町末期
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- 銘
- 兼信
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- 時代
- 室町時代末期
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- 刃紋
- 乱
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- 目釘
- 2個
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- 重量
- 436g
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- 刀長
- 51.9cm
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- 反り
- 0.8cm
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- 元幅
- 2.8cm
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- 元重
- 0.6cm
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- 先幅
- 1.8cm
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- 先重
- 0.4cm
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- 登録番号
- 東京都 第1441号
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- 登録年
- 令和6年
室町時代末期は、戦国の世が本格化した時代であり、実戦を前提とした堅牢で機能的な刀が全国各地で盛んに製作されました。なかでも美濃国関(現在の岐阜県関市)は、当時最大の刀剣産地のひとつとして知られ、「兼」の字を冠した多くの刀工が活躍した地です。本品はその関を拠点とした「濃州関住兼信」の作と伝わる脇差で、銘文は折返し銘という大変珍しい形式で刻まれています。折返し銘とは、磨上げにより短縮された茎の切断面を折り返し、そこに銘を刻んだものを指します。磨上茎であることから元来は長寸の刀であったと推測されますが、この折返し銘によって刀工の名が後世に伝えられている点は学術的にも注目される特徴です。
造込みは鎬造・庵棟という標準的な形式で、刀身長51.9cm、反り0.8cmと扱いやすい寸法にまとまっています。地鉄は板目詰んで肌立ちが少なく、室町期の関物らしい堅緻な印象を受けます。刃文は直刃調を基調としつつ互の目足が入り、変化のある刃縁が見どころです。小切先は端正で、全体に落ち着いた品格があります。ハバキは銅製で、白鞘に収められた状態での保存状態は良好で、さび・刃こぼれはいずれも確認されません。
珍しい折返し銘を持つ室町末期の関物脇差として、日本刀の歴史や美濃伝の作刀に関心をお持ちの方や、保存刀剣として手頃な一振りをお探しの方にも向いた品です。20万円という価格帯は、同時代・同産地の在銘品としてご検討いただきやすい設定となっています。