室町中期 無銘 拵付脇差 直刃 柾目肌 小柄付
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- 銘
- 無銘
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- 時代
- 室町時代中期
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- 刃紋
- 直
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- 目釘
- 1個
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- 重量
- 452g
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- 刀長
- 49.4cm
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- 反り
- 1.1cm
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- 元幅
- 2.8cm
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- 元重
- 0.6cm
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- 先幅
- 1.9cm
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- 先重
- 0.5cm
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- 登録番号
- 東京都 第321809号
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- 登録年
- 令和2年
室町時代中期(15世紀頃)は、応仁の乱をはじめとする戦乱が相次いだ時代であり、刀剣は武士にとって命を守る実用の道具として重要性を増していました。この時期の脇差は、打刀とともに二本差しのスタイルが普及する以前の過渡期にあたり、実戦的かつ機能美を備えた作刀が多く見られます。本作はその時代を反映した一振りです。
本作は無銘ながら、鎬造・庵棟という標準的な造込みを持ち、室町中期の作刀傾向をよく示しています。地鉄は柾目肌で、繊維が整然と流れるような肌合いが見られます。刃文は直刃(すぐは)で、刃区から切先にかけて静かに通る様子は、この時代の武士的な美意識を感じさせます。中切先のバランスも良く、全体的にまとまりのある姿を保っています。茎は磨上(すりあげ)で、後世に茎を短く整えた痕跡があり、長く使用されてきた実用刀としての歴史が伝わります。
拵は各所に見どころがあります。黒石目塗の鞘は落ち着いた風合いで、鉄製の丸形高肉彫鍔は手の込んだ造作です。縁と頭には金象嵌が入り、全体に格調を添えています。小柄が付属しており、実用的な装備品として揃っている点も魅力です。なお、小柄櫃(こづかびつ)部分に一部剥がれが見られますが、その他の箇所は保存状態良好です。銅ハバキも問題なく、刀身には錆・刃こぼれともに見当たりません。
拵一式が付属し、刀身の状態も良好な室町中期の脇差が17万円台でご提供できるのは、なかなかない機会です。室町時代の作刀に触れてみたい方や、拵付きで状態のそろった時代刀剣をお探しの方に、ぜひご検討いただきたい一振りです。