A4077【白鞘刀】無銘
昭和時代は、戦前・戦中・戦後と激動の時代を経て、日本の社会と文化が大きく変わった時代でした。そんな中、日本刀は単なる武具としての役割を超え、伝統工芸品や精神文化の象徴として再び注目を集めました。
この無銘の白鞘刀は、昭和時代に生まれた一振でありながら、伝統的な日本刀の美と技術を色濃く残しています。鎬造に庵棟の堅実な造り、無地肌ながら透き通るような美しさを持つ地肌は、昭和刀工たちの丁寧な鍛錬を物語ります。鮮明な互の目刃文が映える刀身は、静と動の美しさを併せ持ち、中切先の鋭さが刀としての本質を示しています。生茎には栗尻と大筋違いヤスリ目が残り、真鍮ハバキが刀身をしっかりと支えています。保存状態も良好で、さびや刃こぼれは見られません。
戦後の復興とともに、日本刀は再びその価値を認められ、多くの刀工たちが伝統技術を継承しつつ新たな作品を生み出しました。この一振は、そんな昭和の時代背景を背負い、なおかつ20万円台という非常にお求めやすい価格でご提供。日本刀の美と歴史を、手の届く価格で感じられる貴重な逸品です。ぜひその手で、昭和の刀剣文化を体感してください。
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- 銘
- 無銘
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- 時代
- 昭和時代
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- 刃紋
- 乱
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- 目釘
- 1
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- 重量
- 656g
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- 刀長
- 66.2cm
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- 反り
- 1.4
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- 元幅
- 3
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- 元重
- 0.7
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- 先幅
- 1.8
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- 先重
- 0.5
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- 登録番号
- 愛知県 第41089号
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- 登録年
- 昭和47年