室町末期 無銘 拵付脇差 互の目乱れ 生茎 鎬造
-
- 銘
- 無銘
-
- 時代
- 室町時代末期
-
- 刃紋
- 乱
-
- 目釘
- 1個
-
- 重量
- 381g
-
- 刀長
- 44.3cm
-
- 反り
- 1.1cm
-
- 元幅
- 2.6cm
-
- 元重
- 0.6cm
-
- 先幅
- 1.7cm
-
- 先重
- 0.4cm
-
- 登録番号
- 兵庫県 第71862号
-
- 登録年
- 昭和47年
室町時代末期は、戦国の世として知られる激動の時代です。各地で合戦が絶えず、武士たちは実戦に即した刀剣を強く求めていました。この時代に作られた刀は、飾りよりも機能性を重視した力強い作りが特徴で、現代においても当時の武家文化を伝える貴重な遺品となっています。
本品は無銘の脇差で、銘こそ伝わりませんが、室町末期の作刀傾向をよく示した一振りです。造込みは鎬造(刀身に鎬筋が通る標準的な断面形状)、棟は庵棟(断面が三角形に近い棟)で、当時の脇差としてオーソドックスな姿をしています。刃文は互の目乱れ(波形が規則的に連なる乱れ刃文)で、地鉄は板目肌(木の板目に似た鍛え肌)が現れており、鍛冶の丁寧な仕事ぶりがうかがえます。切先は小切先で、室町期らしい引き締まった印象を与えます。茎は生茎(うぶなかご)、すなわち当時のままの茎が残っており、栗尻の形状を保っています。目釘穴は1個で、改変の少ない状態と言えます。
拵は銅製の祐乗ハバキ(刀身と鞘をつなぐ金具)を備え、鞘は黒漆塗りです。一部に漆の剥がれが見られますが、古色として捉えられる範囲であり、使用上の支障はありません。鍔は丸形の鉄製で、シンプルながら時代の雰囲気を残しています。
状態は良好で、刀身に錆・刃こぼれは確認されていません。脇差としての姿形もしっかりしており、室町末期の作刀を身近に感じられる一振りです。10万円台でこの時代の拵付脇差をお求めになれる点は、大きな魅力と言えます。日本刀に初めて触れる方から、室町時代の刀剣に関心をお持ちの方まで、幅広くお勧めできる一品です。