銘尾州吉田宗廣 龍梵字彫拵付日本刀
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- 銘
- 宗廣
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- 時代
- 昭和時代
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- 刃紋
- 乱
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- 目釘
- 1個
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- 重量
- 602g
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- 刀長
- 66.3cm
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- 反り
- 1.4cm
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- 元幅
- 3cm
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- 元重
- 0.6cm
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- 先幅
- 1.8cm
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- 先重
- 0.5cm
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- 登録番号
- 埼玉県 第9154号
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- 登録年
- 昭和28年
昭和時代に製作された、銘「尾州吉田宗廣」が刻まれた拵付き刀です。昭和期の日本刀製作は、伝統的な作刀様式を継承した刀工たちが各地で活躍した時代であり、近代の感性を取り入れながらも日本刀の技法が脈々と受け継がれました。尾州(現在の愛知県尾張地方)は古来より刀剣の産地として知られており、「宗廣」はその地の吉田において作刀した刀工によるものと考えられます。生茎(うぶなかご)が現存しており、製作当時の姿をそのまま伝えています。
刀身は無地肌(模様のない均質な地鉄)に仕立てられ、刃文は互の目に足(刃文から刃先へ向かう線状の景色)が入る変化のある仕上がりです。中切先のすっきりとした姿で全体のバランスが整っており、茎は生茎・栗尻(先端が丸みを帯びた形状)を呈しています。刀身には表に龍、裏に梵字の彫刻が施されており、霊的な意匠と美術的な見応えを兼ね備えた意匠となっています。
拵は金色のハバキ(刀身を鞘に固定する金具)を備え、赤茶漆を施した刻み鞘と丸形の鉄鍔を組み合わせたまとまりのある造りです。全体に統一感があり、飾刀としても映える仕上がりです。
状態は錆なしで良好ですが、刀身に約3mmの刃こぼれが見られます。研ぎに出すことで十分に対応可能な範囲です。刀身長66.3cm・反り1.4cmの扱いやすいサイズで、彫刻と完備された拵が一式揃った状態で39万円という価格は、昭和刀や彫刻入り刀剣に関心をお持ちの方にとって求めやすい価格帯といえます。