武州住吉時 銘入り白鞘脇差 江戸中期 直刃 生茎
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- 銘
- 吉時
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- 時代
- 江戸時代中期
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- 刃紋
- 直
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- 目釘
- 1個
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- 重量
- 606g
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- 刀長
- 59.2cm
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- 反り
- 0.5cm
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- 元幅
- 3cm
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- 元重
- 0.7cm
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- 先幅
- 1.9cm
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- 先重
- 0.5cm
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- 登録番号
- 東京都 第329766号
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- 登録年
- 令和7年
武蔵国(現在の東京・埼玉周辺)を拠点とした刀工「吉時」による脇差です。茎(なかご)に「武州住吉時」と明確な銘が刻まれており、製作地と刀工名を確認できる一振りです。時代は江戸時代中期と鑑せられます。
江戸時代中期は、徳川幕府による安定した政治体制のもと、武家文化が円熟期を迎えた時代です。武蔵国は江戸の地元圏として多くの刀工が活躍しており、実用と美を兼ね備えた作刀が盛んに行われました。吉時はその系譜に連なる刀工と考えられますが、詳細な伝歴については不明な点もあるため、断定的な評価は控えます。
造込みは鎬造(しのぎづくり)・庵棟(いおりむね)という、脇差として正統的なかたちを持ちます。地鉄は小杢目肌(こもくめはだ)で、細かく揃った肌合いが落ち着いた風格を醸しています。刃文は直刃(すぐは)で、穏やかに焼かれた刃が均整のとれた美しさを示しています。帽子は小切先(こきっさき)にまとまり、全体的に品のある印象です。
茎は生茎(うぶなかご)で、栗尻(くりじり)の形状をしています。鑢目(やすりめ)は現状では確認しづらい状態ですが、銘字は読み取ることができます。ハバキは銀製で、全体の格調をさらに高めています。白鞘に収められており、保管・観賞に適した状態です。
錆・刃こぼれともになく、刀身の状態は良好です。刃長59.2cm・反り0.5cmのバランスのとれた寸法で、重量も606gと扱いやすい一振りです。銘入りの江戸中期脇差として21万円という価格は、日本刀に親しみ始めた方から本格的な愛好家まで、幅広い方にとって検討しやすい水準といえます。