A4101【白鞘刀】兼信
江戸時代初期に活躍した名工「大和守兼信」による白鞘刀です。兼信は美濃国の刀工で、特に三本杉刃文を得意とし、その精緻で力強い刃取りは武士の実戦刀として高く評価されました。本刀も鎬造・庵棟、板目肌が流れ柾がかる地鉄に、整然と連なる三本杉の刃文が美しく映えます。中切先を備え、生茎・栗尻の姿をそのまま残し、銅ハバキを添えております。刃にはサビや刃こぼれがなく、保存状態も良好です。
江戸初期は、関ヶ原の戦いを経て徳川幕府が成立した時代で、平和の中でも武士の威厳を象徴する刀剣の需要は高まりました。兼信一派は、美濃伝の特色である直線的かつ変化に富む刃文をさらに発展させ、武用と美観を兼ね備えた作を数多く残しています。刀剣乱舞に登場する刀工「兼信」も、この系譜に連なる名を冠しており、ファンにとっては歴史と物語を重ねて楽しめる一振です。
鑑賞用としてはもちろん、江戸初期の刀剣史を物語る資料的価値も高い本作。三本杉刃文の凜とした意匠と、美濃刀の気風を感じさせる地刃の冴えを、ぜひお手元でご堪能ください。
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- 銘
- 兼信
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- 時代
- 江戸時代初期
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- 刃紋
- 乱
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- 目釘
- 1
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- 重量
- 753g
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- 刀長
- 66.4cm
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- 反り
- 1.2
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- 元幅
- 3.1
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- 元重
- 0.7
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- 先幅
- 2
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- 先重
- 0.5
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- 登録番号
- 愛媛県 第40241号
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- 登録年
- 昭和49年