A4102【白鞘刀】無銘
室町時代初期(14世紀末?15世紀初頭)に鍛えられた無銘の白鞘刀です。鎬造・庵棟の端正な姿を持ち、地鉄は板目がよく詰み、時代の古作らしいしっとりとした風合いを感じさせます。刃文は互の目乱れが続き、小切先に至るまで変化に富んだ働きを見せ、古刀特有の冴えと品格を備えています。茎(なかご)は磨り上げられており、銘は失われていますが、造り込みや刃文の趣から、当時の有力刀工群の手になるものと推測されます。ハバキは木製で、保存に適した白鞘に収められています。
室町時代初期は、南北朝の動乱が収束し、武家社会が安定へと向かう中で、各地の刀工が技を競い合った時代です。この頃の刀は、実戦での強靱さと、武家の権威を示す美しさを兼ね備えたものが多く見られます。本刀の互の目乱れは、当時の相州伝や美濃伝にも通じる作風であり、歴史的価値が高い一振といえます。
また、刀剣乱舞に登場する名工・長義や兼定らの作風にも通じる要素が見られ、ファンにとっても興味深い鑑賞対象となるでしょう。戦国以前の刀剣文化を感じられる本刀は、歴史愛好家からコレクターまで幅広くお薦めできる逸品です。
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- 銘
- 無銘
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- 時代
- 室町時代初期
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- 刃紋
- 乱
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- 目釘
- 2
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- 重量
- 562g
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- 刀長
- 69.1cm
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- 反り
- 1
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- 元幅
- 2.9
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- 元重
- 0.6
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- 先幅
- 1.7
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- 先重
- 0.3
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- 登録番号
- 愛知県 第79426号
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- 登録年
- 令和6年