D4106【白鞘脇差】無銘
室町時代末期(約16世紀後半)に製作されたと考えられる、無銘の白鞘脇差です。鎬造・庵棟、小杢目肌の地鉄に、鮮明な丁子乱れの刃文が連なり、当時の刀工の技術と美意識をよく伝えています。中切先で、茎は磨り上げられ、平行なヤスリ目がしっかりと残っています。木製ハバキを備え、刀身にはわずかな剥げが見られるものの、全体として健全な状態を保っています。
室町時代末期は、戦国の世も終盤に差し掛かり、各地の刀工が実戦と美観の両面を追求していた時期です。特に丁子乱れは、備前伝を代表する華やかな刃文で、当時の武士たちから高い人気を誇りました。備前長船派の刀匠たちに多く見られるこの作風は、豪壮さと優美さを兼ね備えており、鑑賞価値も高い一振です。
また、人気ゲーム「刀剣乱舞」に登場する備前長船派の刀剣、たとえば「長船長義」や「燭台切光忠」なども丁子刃文で知られており、本作もその系譜を感じさせます。歴史的背景とゲームの世界観を重ね合わせて楽しめる点も魅力のひとつです。
コレクションや鑑賞用はもちろん、室町末期の刀剣史を体感できる逸品として、ぜひお手元でその存在感をご堪能ください。
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- 銘
- 無銘
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- 時代
- 室町時代末期
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- 刃紋
- 乱
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- 目釘
- 1
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- 重量
- 400g
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- 刀長
- 54.5cm
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- 反り
- 1
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- 元幅
- 2.6
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- 元重
- 0.6
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- 先幅
- 1.7
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- 先重
- 0.4
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- 登録番号
- 静岡県 第63395号
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- 登録年
- 平成4年