A4112【白鞘刀】長光
室町時代末期に活躍した備前長船派の名工「長光」の銘を持つ白鞘刀です。長光は鎌倉後期の名匠として知られる「長船長光」を祖とし、その流れを汲む後代の刀工も数多く、室町期には武家需要の高まりとともに全国的に評価を得ました。特に本刀は、刀としては珍しい菖蒲造を採用しており、鎬筋から鋭く切先へ流れる姿が、菖蒲の葉のように端正で優雅な印象を与えます。
地鉄は板目肌が流れて柾がかり、鍛えの美しさが際立ちます。刃文は互の目乱れが続き、小切先との調和が見事。細身の刀身は軽快な取り回しを可能とし、戦国末期の合戦や護身用としても理に適った姿といえるでしょう。茎は生ぶ茎で栗尻、左上がりヤスリ目が明瞭に残り、銀ハバキが品格を添えています。
長光は『刀剣乱舞』にも登場する人気刀剣「大般若長光」や「小竜景光」などの一門に名を連ねる系譜を持ち、歴史と物語性の両面から注目度が高い銘です。コレクションとしてはもちろん、美術鑑賞や歴史研究の対象としても価値ある一振。室町末期の武士の気風と備前鍛冶の美を併せ持つ、希少な菖蒲造白鞘刀をお探しの方におすすめです。
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- 銘
- 長光
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- 時代
- 室町時代末期
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- 刃紋
- 乱
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- 目釘
- 1
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- 重量
- 428g
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- 刀長
- 63.6cm
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- 反り
- 1.2
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- 元幅
- 2.2
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- 元重
- 0.5
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- 先幅
- 1.4
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- 先重
- 0.4
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- 登録番号
- 東京都 第103330号
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- 登録年
- 昭和35年