A4115【白鞘刀】無銘
江戸時代初期(17世紀前半)に製作されたとみられる無銘の白鞘刀です。鎬造・庵棟の端正な姿に、板目肌が美しく現れ、地鉄の緻密さと温かみを感じさせます。刃文は互の目乱れが全体に続き、変化に富んだ刃縁が光の反射で鮮やかに浮かび上がります。中切先を備え、茎は磨り上げられ、左上がりのヤスリ目が残るなど、時代なりの風格を漂わせています。銅ハバキが付属し、保存状態は良好で、サビや刃こぼれもなく鑑賞に適しています。
江戸初期は、関ヶ原の戦い(1600年)や大坂の陣(1614-1615)を経て泰平の世が始まった時代であり、武器としての刀から武士の威厳や美意識を示す道具へと役割が移行しつつありました。互の目乱れは美濃伝や備前伝などで多く見られ、華やかで力強い印象を与えます。
人気ゲーム『刀剣乱舞』にも、同時代・類似作風の刀匠として美濃の「兼定」や備前の「長船派」などが登場します。本刀も、そうした刀工群の作に通じる作風を持ち、刀剣史や美術的観点からも興味深い一振です。
コレクションや歴史研究、鑑賞用として、江戸初期の刀の魅力を存分にお楽しみいただける逸品です。
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- 銘
- 無銘
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- 時代
- 江戸時代初期
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- 刃紋
- 乱
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- 目釘
- 2
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- 重量
- 628g
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- 刀長
- 66.6cm
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- 反り
- 1.3
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- 元幅
- 2.9
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- 元重
- 0.6
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- 先幅
- 2
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- 先重
- 0.4
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- 登録番号
- 東京都 第329771号
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- 登録年
- 令和7年