D4121【白鞘脇差】無銘
室町時代末期(16世紀後半)に製作された無銘の白鞘脇差です。戦国の世、各地で戦乱が絶えなかったこの時代、日本刀は実戦用武器として進化を遂げ、機能美と実用性を兼ね備えた造形が求められました。本作は鎬造・庵棟、板目肌が詰んだ精緻な地鉄を持ち、刃文は力強い互の目乱れが連なり、華やかさと鋭さを併せ持つ一振です。中切先の姿は戦国期らしい迫力を感じさせます。
生茎には左上がりのヤスリ目が明瞭に残り、茎尻は栗尻とする古格の造り。両面に施された棒樋掻き流しは刀身の軽量化と振りやすさを意図したもので、実戦での機動性を高めています。さらに、唐草模様を施した銅製のハバキは美術的価値を高め、細部にまで職人の意匠が感じられます。
無銘ながらも、保存状態も良く、研ぎ減りも少ないため、美術鑑賞用としても十分にお楽しみいただけます。
戦国末期の歴史を今に伝える脇差を、コレクションや鑑賞刀としてぜひお手元に。
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- 銘
- 無銘
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- 時代
- 室町時代末期
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- 刃紋
- 乱
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- 目釘
- 1
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- 重量
- 486g
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- 刀長
- 50.2cm
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- 反り
- 1.4
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- 元幅
- 2.9
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- 元重
- 0.6
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- 先幅
- 2.1
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- 先重
- 0.4
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- 登録番号
- 福島県 第37938号
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- 登録年
- 昭和46年