D4123【白鞘脇差】兼住
室町時代末期(16世紀後半)に製作された、銘「兼住」の白鞘入り作品です。鎬造・庵棟の堂々とした造りで、地鉄は板目に小杢目が詰み、時代を経てもなお緻密で美しい肌合いを保っています。刃文は柔らかな湾れに変化を交え、優美さと力強さを兼ね備えた印象。中切先の姿は、戦国期の実戦的脇差としての性格を色濃く示しています。
茎は生ぶで栗尻、鷹の羽ヤスリ目が整い、銘「兼住」が刻まれています。銀着せ二重ハバキを備え、刀身の保存状態は非常に良好で、さびや刃こぼれも見られません。兼住は、美濃の国、関七流の内、奈良派に属する刀工で、本名は十郎左衛門。関兼幸の弟で兼定の子。美濃国を中心に活動した刀工群にその名が見られ、同時期の「兼元」「兼定」などと並び、戦国大名や武士に重用されました。美濃刀は切れ味と実用性の高さで知られ、合戦の多かった時代に広く流通しました。
また、刀剣育成ゲーム『刀剣乱舞』に登場する「兼定」「兼元」などと同系統の美濃刀工に位置づけられるため、コレクション性も高い一振です。実戦の歴史を感じさせる姿と、保存状態の良さを併せ持つ本脇差は、観賞用としても資料的価値が高く、戦国期刀剣の魅力を存分に味わえる逸品です。
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- 銘
- 兼住
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- 時代
- 室町時代末期
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- 刃紋
- 乱
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- 目釘
- 1
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- 重量
- 452g
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- 刀長
- 50.4cm
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- 反り
- 1.3
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- 元幅
- 2.8
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- 元重
- 0.8
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- 先幅
- 1.8
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- 先重
- 0.5
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- 登録番号
- 岐阜県 第32031号
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- 登録年
- 昭和44年