肥前住忠吉銘 江戸初期 直刃脇差 白鞘
-
- 銘
- 忠吉
-
- 時代
- 江戸時代初期
-
- 刃紋
- 直
-
- 目釘
- 1個
-
- 重量
- 391g
-
- 刀長
- 43cm
-
- 反り
- 1.2cm
-
- 元幅
- 2.8cm
-
- 元重
- 0.6cm
-
- 先幅
- 1.9cm
-
- 先重
- 0.5cm
-
- 登録番号
- 岩手県 第25571号
-
- 登録年
- 昭和54年
「肥前住忠吉」の銘を持つ江戸時代初期の脇差です。肥前国(現在の佐賀県)は、江戸時代を通じて優れた刀剣の産地として全国に名を知られており、その礎を築いた刀工が初代・忠吉(橋本新左衛門尉)です。忠吉は慶長年間に朝鮮からの渡来鍛冶の技術を取り入れ、肥前刀独自の精緻な鍛えを確立しました。後に「肥前肌」と称される緻密な地鉄の美しさは、当時から広く評価されており、本作にもその流れを汲む丁寧な仕上がりが見受けられます。
造込みは鎬造(しのぎづくり)・庵棟(いおりむね)で、脇差として均整のとれた姿をしています。地鉄は板目(いため)が詰んで柾(まさ)がかり、よく練れた精良な鍛えを示しています。刃文は直刃(すぐは)で、静謐な中に品格を感じさせる出来口です。小切先(こきっさき)は古風な趣があり、江戸初期の作風を伝えています。茎(なかご)は生茎(うぶなかご)で栗尻(くりじり)、ヤスリ目は平行に整えられており、銘文「肥前住忠吉」が明瞭に残っています。生茎が保たれていることは、刀の来歴を証する上で大きな意味を持ちます。
はばきは銅製で、白鞘(しらさや)に収められた保存仕様です。錆・刃こぼれともになく、状態は良好です。刀身長43cm・反り1.2cmと扱いやすい寸法で、重量391gと程よい重さにまとまっています。
肥前忠吉銘の脇差を15万円という価格で求められる機会は多くなく、日本刀の入門から本格的な鑑賞まで幅広い方にお勧めできる一振りです。