D4132【白鞘脇差】無銘
室町時代末期(16世紀後半)に製作されたと推測される無銘の白鞘脇差です。鎬造、庵棟の堅牢な造りに加え、板目肌が詰み、直刃に互の目が交じる上品な刃文が特徴です。中切先の端正な姿と、磨り上げられた茎(なかご)には左上がりのヤスリ目が鮮明に残り、時代を経た風格を漂わせます。金色二重ハバキが付属し、保存状態も良好で、さびや刃こぼれは見られません。一か所ハガレがありますが、刃文が鮮明で美しく、この価格ではなかなか変えない逸品です。
室町末期は戦国時代後半にあたり、刀剣は実戦使用を前提としつつも、武士の身分や美意識を反映した意匠が求められた時代です。脇差は主刀である太刀や打刀と共に佩用され、近距離戦や屋内での戦闘、さらには護身用としても重宝されました。本作も当時の実戦と美を兼ね備えた一振であり、歴史的価値が高い逸品です。
なお、室町末期には美濃・備前・相州など各地で名工が活躍し、後世に名を残す刀工が数多く存在しました。本作は無銘ながら、地鉄や刃文の風合いからも熟練刀工の手によるものと推測され、鑑賞刀としても十分な魅力を備えています。戦国の息吹を感じられる本脇差は、コレクションや歴史的研究にもおすすめの一振です。
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- 銘
- 無銘
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- 時代
- 室町時代末期
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- 刃紋
- 乱
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- 目釘
- 2
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- 重量
- 494g
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- 刀長
- 48.1cm
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- 反り
- 1.1
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- 元幅
- 3.1
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- 元重
- 0.8
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- 先幅
- 2
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- 先重
- 0.5
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- 登録番号
- 京都府 第28168号
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- 登録年
- 昭和44年