D4137【白鞘脇差】無銘
室町時代中期(15世紀前半?中頃)に制作された無銘の白鞘脇差です。鎬造・庵棟の端正な造りに、板目肌が美しく現れ、古刀ならではの落ち着いた地鉄の味わいを堪能できます。刃文は互の目乱れが鮮明に映え、時代を経てもなお力強い輝きを放っています。中切先を備えた姿は実用性と美観を兼ね備え、生茎・栗尻・左上がりヤスリ目も残る保存状態の良い逸品です。銀祐乗ハバキが装着され、ほぼ欠点のない健全な状態を保っています。
室町中期は応仁の乱以前の戦国時代黎明期にあたり、各地で合戦が増える中、刀剣の需要が高まり、刀工の技術も一層研ぎ澄まされました。本脇差も当時の武士が腰間に帯び、接近戦や屋内戦で用いたと考えられます。互の目乱れの刃文は、備前・美濃・相州といった名工群にも見られる特徴で、無銘ながらも高い作刀技術を感じさせます。
本脇差もまた戦国の息吹を伝える一振といえます。歴史的価値、美術的鑑賞性ともに優れ、コレクションや鑑賞用としておすすめの逸品です。
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- 銘
- 無銘
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- 時代
- 室町時代中期
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- 刃紋
- 乱
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- 目釘
- 1
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- 重量
- 430g
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- 刀長
- 50.7cm
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- 反り
- 1.4
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- 元幅
- 2.9
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- 元重
- 0.5
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- 先幅
- 1.8
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- 先重
- 0.4
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- 登録番号
- 栃木県 第41724号
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- 登録年
- 昭和55年