E4138【拵付脇差】祐定
室町時代末期に活躍した備前國長船派の名工「祐定」による拵付脇差です。祐定一派は室町期から江戸初期にかけて数多くの刀剣を製作し、武士階級のみならず町人層にも愛用されたことで知られます。戦国時代後期の動乱期において、その均整の取れた姿と安定した切れ味は、実戦刀として高い評価を受けました。
刀身は鎬造・庵棟で、板目肌が詰み柾目交じりとなる鍛え。直刃調に乱れが連なる刃文は、鋭さと品格を兼ね備えています。中切先、生茎の栗尻、左上がりヤスリ目が時代の特徴をよく示し、銀色二重ハバキが品のある輝きを添えています。拵は黒石目塗鞘に丸形鉄鍔を備え、質実剛健ながらも美しい仕上がりです。
「祐定」は備前国(現在の岡山県)長船派の刀工の銘です。多くの刀工が「祐定」を名乗ったため、一種のブランド名として認識されています。本脇差は、その歴史的背景と美術的価値を併せ持つ逸品であり、戦国時代ファンや日本刀愛好家にとって見逃せない存在です。観賞用としてはもちろん、コレクションや歴史資料としても大変価値の高い一振となっています。
時代の息吹を宿した本作は一点限りの出品。室町末期の刀工技術と美意識を、ぜひお手元でご堪能ください。
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- 銘
- 祐定
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- 時代
- 室町時代末期
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- 刃紋
- 乱
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- 目釘
- 1
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- 重量
- 422g
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- 刀長
- 50.5cm
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- 反り
- 1.6
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- 元幅
- 2.8
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- 元重
- 0.6
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- 先幅
- 1.7
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- 先重
- 0.4
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- 登録番号
- 福島県 第56016号
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- 登録年
- 昭和62年