B4140【拵付刀】無銘
江戸時代初期に製作された無銘の拵付刀です。刀身は鎬造・庵棟の端正な姿で、板目肌に杢目があらわれ、力強い地鉄の表情を見せます。刃文は尖り互の目乱れが連なり、時代的特色をよく示しており、中切先を備えたバランスの良い造り込みです。生茎・栗尻の健全な茎姿を残し、銅ハバキが添えられています。
拵は黒地に朱色を施した美しい変り塗鞘で、江戸初期ならではの華やかさと品格を兼ね備えています。丸形透かし鉄鍔や銀色の縁金が調和し、落ち着いた中に武家の美意識を感じさせる逸品です。
江戸時代初期は戦国の動乱が収束し、武士の刀剣は実戦の道具から武家の象徴へと変化していった時代。本刀の拵にもその雰囲気がよく表れ、鑑賞刀としても高く評価できる内容となっています。
コレクションはもちろん、江戸初期刀剣の様式美を味わうにふさわしい拵付刀。現存数の限られた刀剣文化を手元にお迎えいただける貴重な機会です。
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- 銘
- 無銘
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- 時代
- 江戸時代初期
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- 刃紋
- 乱
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- 目釘
- 1
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- 重量
- 768g
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- 刀長
- 66.4cm
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- 反り
- 1.1
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- 元幅
- 3.2
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- 元重
- 0.8
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- 先幅
- 2
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- 先重
- 0.5
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- 登録番号
- 石川県 第2307号
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- 登録年
- 平成29年