D4162【白鞘脇差】無銘
江戸時代中期に製作されたと考えられる無銘の白鞘脇差です。鎬造・庵棟の造り込みで、地鉄は板目肌を基調とし、刃文は柔らかな湾れに互の目を交えた趣ある姿を示しています。中切先を備え、茎は生ぶのまま残され、剱尻に左上がりのヤスリ目が明瞭に見られることから、時代の特徴をよく伝えています。
銅製の二重ハバキを備えていますが、下部分が欠落しているため格安でのご案内となります。刃身自体にはサビや刃こぼれがなく、しっかりとした良好な状態を保っている点は特筆すべき魅力です。無銘ながらも、当時の武士が日常の帯刀や護身用に佩用した脇差の典型的な姿をよく示し、江戸時代の武家文化を身近に感じさせてくれる一振といえるでしょう。
華美な装飾を排した白鞘に収められており、鑑賞用としても実用研究用としてもお楽しみいただけます。コレクションの入門にも適しており、歴史的背景を味わいながら日本刀の魅力を実感できる一口です。
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- 銘
- 無銘
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- 時代
- 江戸時代中期
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- 刃紋
- 乱
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- 目釘
- 1
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- 重量
- 415g
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- 刀長
- 55cm
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- 反り
- 1.9
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- 元幅
- 2.7
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- 元重
- 0.5
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- 先幅
- 1.7
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- 先重
- 0.3
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- 登録番号
- 栃木県 第16997号
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- 登録年
- 昭和37年