江戸時代初期 無銘御籠槍 直刃 拵付き
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- 銘
- 無銘
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- 時代
- 江戸時代初期
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- 刃紋
- 直
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- 目釘
- 1個
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- 重量
- 89g
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- 刀長
- 15cm
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- 反り
- 0cm
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- 元幅
- 2.7cm
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- 元重
- 0.5cm
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- 先幅
- 1cm
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- 先重
- 0.3cm
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- 登録番号
- 山梨県 第9809号
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- 登録年
- 昭和43年
江戸時代初期は、長年の戦乱が終わりを告げ、武家社会が平和へと移行していく過渡期でした。実戦の機会が減少しても、武士にとって武器は身分と格式を示す大切な象徴であり続けました。旅や参勤交代の折にも護身の備えは欠かせず、籠(かご)の中に収めて携行できる「御籠槍(おかごやり)」はそうした時代の需要に応えた形式のひとつです。
本品は無銘であり、製作した刀工を特定することはできませんが、江戸時代初期の作刀傾向を反映した丁寧な仕上がりが見受けられます。地鉄には板目肌(いためはだ)が現れ、均質な鍛錬の跡が感じられます。刃文は直刃(すぐは)と呼ばれるまっすぐな刃紋で、清廉かつ端正な印象を与えます。反りのない直槍の造りは、突きの一点に力を集中させる槍本来の機能美を体現しています。刀身長は15cm、茎(なかご)から切先まで33.7cmです。
拵は全長87cmにまとめられた御籠槍としての形式を備えています。なお、拵に目釘穴が設けられていないため、刀身が動く場合がございます。取り扱いには十分ご注意ください。
保存状態は良好で、さびや刃こぼれは見受けられません。重量89gと軽量で、御籠槍としての往時の佇まいをそのまま伝えています。拵付きの御籠槍を入手できる機会は多くなく、江戸時代の武具や日本刀に関心をお持ちの方、槍の愛好家の方にとって見逃せない一品です。14万円という価格は、状態の良さと拵の揃いを考慮すると、手の届きやすい価格帯といえます。