室町中期 拵付無銘脇差 生茎 互の目乱 黒塗鞘
-
- 銘
- 無銘
-
- 時代
- 室町時代中期
-
- 刃紋
- 乱
-
- 目釘
- 1個
-
- 重量
- 485g
-
- 刀長
- 53cm
-
- 反り
- 2cm
-
- 元幅
- 2.7cm
-
- 元重
- 0.6cm
-
- 先幅
- 1.9cm
-
- 先重
- 0.5cm
-
- 登録番号
- 和歌山県 第13128号
-
- 登録年
- 昭和44年
室町時代中期は、応仁の乱を経て戦国の世へと移行する激動の時代です。武士にとって刀は日常的な携帯武器であり、脇差はその実用性と携帯性から広く普及しました。この時代の作刀は、実戦を重視した堅牢な造りが特徴であり、本品にもその気風が色濃く反映されています。
本品は無銘ながら、室町中期の作刀傾向を示す典型的な特徴を備えています。造込みは鎬造・庵棟で、刃長53cm・反り2cmと、脇差として扱いやすいバランスのとれた寸法です。地鉄は板目が流れる地景で、当時の鍛冶技術の堅実さを今に伝えています。刃文は互の目乱で、小さな波が連続する乱れ刃が個性的な表情を作り出しており、見る角度によって変化する光の動きが見どころのひとつです。中切先はほどよく力強い印象を与えます。茎は生茎(うぶなかご)で栗尻、平行なヤスリ目が施されており、後世の手が加えられていない原形を保っている点は、時代物として高い資料性を持ちます。目釘穴は1個です。
拵は黒塗艶鞘に丸形透かし鍔を組み合わせたシンプルかつ落ち着いた仕上がりで、銅ハバキが刀身をしっかりと固定しています。木製小柄が付属しており、往時の携帯武具としての姿を一式で楽しめます。
保存状態は良好で、錆・刃こぼれともにございません。室町時代の実戦的な脇差を手の届きやすい価格でお求めいただける機会です。日本刀の歴史に関心をお持ちの方や、時代物の脇差をお探しの方にぜひおすすめしたい一振りです。