室町末期 尾張関 無銘 皆焼乱刃 拵付脇差 保存刀剣鑑定書付
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- 銘
- 尾張関
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- 時代
- 室町時代末期
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- 刃紋
- 乱
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- 目釘
- 1個
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- 重量
- 398g
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- 刀長
- 35.3cm
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- 反り
- 0.4cm
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- 元幅
- 3.7cm
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- 元重
- 0.8cm
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- 先幅
- 2.3cm
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- 先重
- 0.4cm
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- 登録番号
- 宮城県 第25836号
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- 登録年
- 昭和47年
室町時代末期は、戦国の世が本格化した激動の時代です。各地の武将たちが覇権を争うなか、実戦に即した刀剣の需要が急速に高まりました。尾張と美濃の境界域に位置する「尾張関」は、そうした時代の要請に応える形で発展した刀工集団であり、美濃伝の影響を色濃く受けつつも、独自の作風を持つ刀剣を数多く生み出した産地として知られています。
本作は無銘ながら、日本美術刀剣保存協会による保存刀剣の鑑定書が付属しており、尾張関と極められた信頼性の高い一振りです。
造込みは平造で、地鉄は板目が詰んで杢交じりとなり、落ち着いた肌合いを見せます。刃文は皆焼(ひたつら)で、刀身のほぼ全面に焼きが入る豪快かつ希少な出来口です。皆焼は技術的な難度が高く、全体的に変化に富んだ景色が楽しめる点が見どころのひとつです。切先は大切先を呈し、室町末期の武骨な時代性を反映した力強い印象を与えます。茎は生茎(うぶなかご)で栗尻、目釘穴は一個。長い年月を経た現在も、当時の姿をよく伝えています。
拵は黒塗りツヤ鞘に、ふくりん付きの長丸形鉄鍔を合わせた落ち着いた仕立てで、刀身の迫力を引き立てます。銅製のハバキも現存しており、全体的なまとまりが良好です。
保存状態は良好で、錆・刃こぼれはいずれも見られません。保存刀剣の鑑定書が付属しているため、日本刀の入門として、あるいは室町期の地方刀工に関心をお持ちの方にも安心してお求めいただける一振りです。皆焼という個性的な刃文と時代物の風格を、この価格帯でご覧いただける点も大きな魅力です。