江戸時代初期 鎬造 互の目乱れ 梅拵付 無銘脇差
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- 銘
- 無銘
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- 時代
- 江戸時代初期
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- 刃紋
- 乱
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- 目釘
- 2個
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- 重量
- 464g
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- 刀長
- 51.2cm
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- 反り
- 1.5cm
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- 元幅
- 3cm
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- 元重
- 0.5cm
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- 先幅
- 2.1cm
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- 先重
- 0.4cm
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- 登録番号
- 山梨県 第18644号
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- 登録年
- 平成17年
江戸時代初期は、長きにわたる戦乱が終わりを告げ、武家社会が安定へと向かった転換期にあたります。この時代の刀剣は、実戦を想定した力強い造込みと、平和の到来を反映した装飾性の高い拵が共存する点に大きな魅力があります。本品はそうした時代の空気を今日に伝える、拵付の脇差です。
刀身は鎬造・庵棟(刀身断面が屋根型を呈する構造)に仕立てられ、身幅3.0cm、重ね0.5cmと適度なボリューム感を持ちます。刀身長51.2cm、反り1.5cmは脇差としてバランスのとれた寸法で、手にしたときの安定感が感じられます。茎は磨上(原寸から詰めた加工)が施されており、銘は確認されない無銘の一振りです。ただし、刀身全体の造込みや鍛えの質から、当時の力量ある刀工の作と推測されます。
地鉄は板目が流れて小杢目が交じる鍛えで、全体に落ち着いた地景が見られます。刃文は互の目乱れ(波状の不規則な刃文)で、変化に富んだ働きを見せており、鑑賞においても見どころのある出来栄えです。切先は中切先で、実用と美観を両立した均整のとれた姿を呈しています。ハバキは銅の二重ハバキで、刀身をしっかりと保持しています。
拵は黒地に赤のまだら模様が映える個性的な鞘に、梅の花形を意匠とした鉄鍔、梅模様を施した縁金が揃い、全体に統一感のある雅な仕上がりです。保存用の白鞘も付属しており、安心して保管いただけます。
保存状態は、さびおよび刃こぼれは見られず、良好な状態を維持しています。江戸初期の脇差として、日本刀の鑑賞・研究に関心をお持ちの方や、武家文化への造詣を深めたい方にとって、程よい入手しやすい価格帯の一振りです。