B4210【拵付刀】無銘
江戸時代初期(17世紀初頭)に作られた無銘の拵付刀です。戦乱の世が終わり、刀剣が実戦用から武家の威厳を示す象徴としての役割に移り変わる時代に鍛造された一本で、当時の技術と美意識をよく伝えています。
刀身は板目肌がよく現れ、ぼんやりとした互の目乱れを焼いた穏やかな作風。刃縁はやわらかく、江戸初期の地方鍛冶に多く見られる落ち着いた気配を持ちます。小切先で姿はすっきりとしており、全長63.1cmに対し 反り2.1cm と、武用刀としても扱いやすい均整のとれた形姿です。
茎は生茎・栗尻で健全に残り、二重ハバキが付属。拵は、黒塗ツヤ鞘に木瓜形の鉄ツバを合わせ、さらに金象嵌が施された上質な作り。縁頭・鐺などの金物も揃いで、当時の武家が身につけた格式ある外装であることがうかがえます。
無銘ながらも、姿・地刃の落ち着きと拵の品格が調和した、鑑賞価値の高い江戸初期刀です。コレクションの中核や、歴史資料としてもおすすめの一振りです。
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- 銘
- 無銘
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- 時代
- 江戸時代初期
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- 刃紋
- 乱
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- 目釘
- 1
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- 重量
- 423g
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- 刀長
- 63.1cm
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- 反り
- 2.1
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- 元幅
- 2.7
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- 元重
- 0.6
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- 先幅
- 1.4
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- 先重
- 0.3
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- 登録番号
- 長野県 第12958号
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- 登録年
- 昭和27年