B4212【拵付刀】無銘
刀身70.5cmを超える堂々たる長寸を誇る、江戸時代中期の無銘拵付刀です。落ち着いた小板目肌に、直刃を基調としつつ柔らかな湾れを交える刃文が映え、実用性と美観を兼ね備えた時代刀としての魅力が感じられます。刃こぼれはなく、6ヶ所の軽いサビを除けば健全な状態を保っており、長寸ながら扱いやすい均整の取れた姿が印象的です。
拵は当時の文化を色濃く反映しており、松の葉模様が施された茶色のツヤ鞘は、武家の冴えた美意識を象徴する意匠。さらに、丸形ふくりん付で金銀象嵌が入る鉄ツバは手の込んだ細工が施されており、江戸中期の工房による確かな金工技術がうかがえます。二重ハバキも丁寧な仕立てで、全体として格調高い拵にまとめられています。
刀工銘は残されていませんが、肌合い・刃文の作風から、江戸中期の武家需要に応えた実用本位の鍛刀が推測され、当時の治安維持や武士の帯刀文化を支えた一本であったことが想像されます。
美術刀剣としての観賞価値はもちろん、長寸の存在感ある一振としてコレクションにも最適です。江戸中期の風雅と武家文化が息づく、風情ある刀です。
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- 銘
- 無銘
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- 時代
- 江戸時代中期
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- 刃紋
- 乱
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- 目釘
- 2
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- 重量
- 686g
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- 刀長
- 70.5cm
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- 反り
- 2
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- 元幅
- 3
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- 元重
- 0.7
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- 先幅
- 1.8
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- 先重
- 0.5
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- 登録番号
- 東京都 第105731号
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- 登録年
- 令和3年