F4213【薙刀】貞助
表に「駿州嶋田住参河守源貞助」、裏に「丹波兼信再?之 平成三十一年」と刻される、江戸時代初期に鍛えられた貞助による薙刀です。貞助は駿州嶋田一派に属する刀工で、同派は南北朝期から続く嶋田鍛冶の流れを汲み、堅牢な地鉄と力強い刃文を備えた作を残したことで知られます。本作にもその特色がよく表れ、板目肌が整い、直刃にわずかに乱れごころを帯びた刃文は、気品と迫力を兼ね備えています。
両面には棒樋丸留め(約9cm)と添樋(約19cm)が刻まれ、薙刀ならではの引き締まった姿を形成。茎から切先までの長さは79cm、刀身長38.8cmながら反り深く(2.6cm)、堂々とした存在感を放ちます。銀色ハバキ付き、白鞘は全長104cm。
裏銘のとおり、平成31年に丹波兼信により再刃されており、古作の魅力を保ちながら健全な刃を取り戻しています。再刃を施した兼信は現代の刀工として信頼の高く、丁寧な仕事で知られる存在です。
江戸初期の歴史と現代刀工の技が一振りの中に響き合う、鑑賞にも研究にも価値ある薙刀です。
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- 銘
- 貞助
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- 時代
- 江戸時代初期
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- 刃紋
- 乱
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- 目釘
- 1
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- 重量
- 590g
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- 刀長
- 38.8cm
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- 反り
- 2.6
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- 元幅
- 2.9
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- 元重
- 0.8
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- 先幅
- 3.3
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- 先重
- 0.7
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- 登録番号
- 岐阜県 第084982号
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- 登録年
- 令和1年