D4223【白鞘脇差】無銘
室町時代中期に製作されたと見られる無銘の白鞘脇差です。戦国期へと向かう激動の時代、実戦を強く意識した刀剣が多く生み出された室町中期の作風をよく伝える一振りといえます。刃こぼれが二ヶ所見られるため格安でのご提供となりますが、鑑賞・研究用途としては十分に価値を備えています。
地鉄は板目がよく詰み、所々に柾がかる落ち着いた肌合いを呈し、当時の実用刀らしい堅実な鍛えが感じられます。刃文は尖り交じりの互の目乱れが連なり、変化に富んだ表情が楽しめる点も見どころです。小切先で全体の姿は引き締まり、戦場での取り回しを重視した造形であることがうかがえます。
茎は磨り上げ茎・切となっており、元来はやや長寸であった刀を時代に応じて仕立て直したものと考えられます。これは室町刀に多く見られる特徴で、実戦や携行性を重視して姿を変えながら受け継がれてきた歴史を物語ります。無銘ではありますが、当時の量産体制下において名工のみならず、多くの実力ある刀工が各地で活躍していた背景を踏まえると、本刀も実用本位の確かな仕事を示す一例といえるでしょう。
銅ハバキ付き、白鞘入りで保管状態も良好。室町期の脇差を手頃な価格で求めたい方や、実戦刀の歴史的変遷を学びたい方におすすめの一振りです。
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- 銘
- 無銘
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- 時代
- 室町時代中期
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- 刃紋
- 乱
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- 目釘
- 1
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- 重量
- 362g
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- 刀長
- 50cm
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- 反り
- 1.2
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- 元幅
- 2.5
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- 元重
- 0.6
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- 先幅
- 1.7
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- 先重
- 0.3
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- 登録番号
- 新潟県 第24157号
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- 登録年
- 昭和39年