江戸末期 無銘脇差 とうらん乱れ刃文 白鞘 金銀二重ハバキ
-
- 銘
- 無銘
-
- 時代
- 江戸時代末期
-
- 刃紋
- 乱
-
- 目釘
- 1個
-
- 重量
- 376g
-
- 刀長
- 41.1cm
-
- 反り
- 1cm
-
- 元幅
- 3cm
-
- 元重
- 0.7cm
-
- 先幅
- 2cm
-
- 先重
- 0.5cm
-
- 登録番号
- 岡山県 第71067号
-
- 登録年
- 昭和47年
江戸時代末期は、国内外の情勢が激しく揺れ動いた時代です。幕末の動乱を背景に、各地の刀工たちは伝統的な作刀技術を継承しながらも、時代の需要に応じた実用的かつ芸術性の高い刀剣を生み出しました。本品はその時代を代表する無銘の脇差で、作者は特定されておりませんが、造込みや刃文の特徴から、技術水準の高い職人による丁寧な仕上がりが見受けられます。
造込みは鎬造(しのぎづくり)、庵棟(いおりむね)という、脇差として正統的なつくりを採用しています。地鉄は小杢目肌(こもくめはだ)が整然と詰んでおり、穏やかな光沢の中に鍛えの細かさが感じられます。刃文はとうらん乱れと呼ばれる、波が幾重にも打ち寄せるような複雑な乱れ刃文で、見る角度によって表情が変化し、観賞においても見どころの多い出来映えです。刃先は小切先(こきっさき)にまとまり、全体に落ち着きのある品格を与えています。
茎(なかご)は生茎(うぶなかご)で、製作当時の形状をそのまま保った栗尻(くりじり)。鑢目(やすりめ)は平行に施されており、時代に沿った仕上げが確認できます。ハバキは金色と銀色の二重ハバキで、控えめながらも格のある意匠です。白鞘に収められており、保存・観賞のいずれにも適した状態です。
保存状態は良好で、錆・刃こぼれはいずれも確認されておりません。刀身長41.1cm、反り1cm、重量376gと手にしやすいサイズ感で、日本刀の入門として、あるいは幕末期の無銘刀に関心をお持ちの方にも、実際の鑑賞を通じて時代の息吹を感じていただける一振りです。20万円という価格帯は、状態・造りの水準を考慮すると、手が届きやすい設定ではないでしょうか。