室町時代初期 無銘菖蒲造脇差 互の目乱れ 白鞘入
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- 銘
- 無銘
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- 時代
- 室町時代初期
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- 刃紋
- 乱
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- 目釘
- 1個
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- 重量
- 316g
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- 刀長
- 43.4cm
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- 反り
- 0.8cm
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- 元幅
- 2.7cm
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- 元重
- 0.5cm
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- 先幅
- 1.6cm
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- 先重
- 0.4cm
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- 登録番号
- 東京都 第330052号
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- 登録年
- 令和7年
室町時代初期は、足利将軍家による武家政権が確立されていく激動の時代です。南北朝の動乱を経て、刀剣制作においても豪壮な南北朝様式から機能美を重視した作風へと移行していく過渡期にあたり、この時代ならではの力強さと洗練さが共存した一振りが多く生み出されました。
本作は無銘の脇差で、造込みは菖蒲造(しょうぶづくり)に仕立てられています。菖蒲造とは、鎬(しのぎ)を持たない平造に近い形状でありながら刃先への肉付きが豊かな造りで、扱いやすさと実戦への対応力を兼ね備えた姿です。地鉄は板目がよく詰んでおり、均質で締まった鍛えの質の高さがうかがえます。刃文は互の目乱れ(ごのめみだれ)が連続して現れ、刃中に豊かな変化と景色が広がります。帽子(ぼうし)は小切先に収まっており、古作らしい端正な姿をしています。
茎(なかご)は生茎(うぶなかご)で、栗尻(くりじり)の原形をとどめています。ヤスリ目は判別が難しい状態ですが、長い年月を経た証として受け止めることができます。銘は確認されておらず、刀工の特定には至りませんが、茎の形状や作風から室町時代初期の作と推定されます。
白鞘に収められており、長期にわたる保存に適した仕様です。ハバキは金色と銀色の二重ハバキが誂えられており、格調ある仕上がりとなっています。
さびや刃こぼれともに認められず、良好な保存状態を保っています。室町時代初期の日本刀に関心をお持ちの方、あるいは古作脇差への入門として幅広くおすすめできる、手の届きやすい一振りです。