江戸中期 無銘薙刀 互の目丁子刃文 白鞘入
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- 銘
- 無銘
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- 時代
- 江戸時代中期
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- 刃紋
- 乱
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- 目釘
- 2個
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- 重量
- 536g
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- 刀長
- 39.3cm
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- 反り
- 2.6cm
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- 元幅
- 3cm
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- 元重
- 0.8cm
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- 先幅
- 2.9cm
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- 先重
- 0.5cm
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- 登録番号
- 神奈川県 第52077号
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- 登録年
- 昭和47年
江戸時代中期に制作されたとみられる無銘の薙刀です。薙刀は古来より戦場において歩兵が用いた長柄武器であり、江戸時代に入ると武家の女性が護身と武芸の嗜みとして修練した武具としても広く知られるようになりました。本刀はそうした時代背景を色濃く反映した、格調ある一振りです。
本作は無銘であり、特定の刀工を断定することは難しい状況ですが、刃文や地鉄の特徴から江戸時代中期における地方鍛冶の手による作刀と推察されます。この時期の薙刀には、実用性を重視しつつも丁寧な鍛錬が施されたものが多く、本作もその傾向を示しています。
地鉄は板目肌(鍛え目が木の板の木目状に現れた鉄の肌合い)で、落ち着いた風合いをみせます。刃文は互の目に丁子交じりの乱れ刃(ぐのめにちょうじまじりのみだればもん)で、変化に富んだ動きのある仕上がりです。茎より切先までの全長は74cmで、元幅3cm・先幅2.9cmとほぼ均一に近い幅広な造りとなっており、薙刀らしい堂々とした姿を保っています。反りは2.6cmと適度にあり、優美な曲線が全体の印象を引き締めています。両面には棒樋丸留め(8.5cm)と添樋(15cm)が彫られており、鑑賞面での見どころともなっています。目釘孔は2個。
付属の白鞘は全長135.5cmで、刀身をしっかりと保護しています。錆・刃こぼれともになく、保存状態は良好です。
日本の武家文化や女性武芸の歴史に関心をお持ちの方、また薙刀という特殊な形状の日本刀をお求めの方にとって、価格・状態ともにご検討いただきやすい一振りです。