A4236【白鞘刀】無銘
江戸時代初期に制作されたと考えられる無銘の白鞘刀です。泰平の世を迎えつつあった江戸初期は、実戦性と美観が高次元で融合した名刀が多く生まれた時代として知られています。本刀もその時代性を色濃く反映し、実用を前提とした端正な姿と、鑑賞に堪える美しさを併せ持っています。
造り込みは鎬造・庵棟で、刀身は反り1.7cmと均整の取れた姿。板目がよく詰んだ地鉄は冴えを見せ、刃文は直刃を基調に穏やかな湾れがかかり、落ち着きと品格を感じさせます。刃文・地鉄ともに鮮明で、鍛えの良さが一目で伝わる点は、本刀の大きな魅力と言えるでしょう。
切先は迫力ある大切先で、江戸初期らしい力強さを備えています。茎は磨り上げられ切となっており、平行なヤスリ目が確認でき、時代を経た刀剣ならではの風格があります。さびや刃こぼれはなく、保存状態は良好です。
特筆すべきは、格子模様入りの真鍮二重ハバキ。実用性に加え、装身具としての意匠性も高く、当時の武家文化の洗練を感じさせます。無銘ながらも、姿・地鉄・刃文の三拍子が揃った「良き日本刀」であり、鑑賞用としてはもちろん、初めて本格的な日本刀を求める方にも自信をもっておすすめできる一振りです。
-
- 銘
- 無銘
-
- 時代
- 江戸時代初期
-
- 刃紋
- 乱
-
- 目釘
- 4
-
- 重量
- 710g
-
- 刀長
- 68.2cm
-
- 反り
- 1.7
-
- 元幅
- 3.3
-
- 元重
- 0.7
-
- 先幅
- 2.2
-
- 先重
- 0.4
-
- 登録番号
- 香川県 第30139号
-
- 登録年
- 平成17年