E4237【拵付脇差】無銘
江戸時代初期、徳川幕府によって太平の世が築かれつつあった時代。日本刀の役割は戦陣の武器から、武士の魂としての象徴や日常の護身用へと少しずつ変化していきました。本品は、そのような歴史の過渡期にあたる時代に作刀されたと推測される無銘の脇差です。
刀身は長さ41.2cm。地鉄(じがね)は、木材の木目のような模様が流れるように見える「流れごころの板目肌」となっており、刃文は丸みを帯びた波模様が連続する華やかな「互の目(ぐのめ)乱れ」が焼かれています。先端は控えめな小切先で、柄に収まる茎(なかご)は作刀当時の姿を残す生茎(うぶなかご)に、末端が丸い栗尻となっています。保存状態はたいへん良好で、鑑賞の妨げとなるサビや刃こぼれはありません。
付属する拵(こしらえ)も見どころです。鞘には、漆が生乾きの時に金箔を貼り、その上から透き漆を塗って研ぎ出す「白檀(びゃくだん)塗り」という非常に手の込んだ美しい技法が用いられています。さらに黒と銀の二重ハバキ、四方雲がデザインされた鉄鍔が添えられ、全体を上品にまとめています。
状態の良い刀身と手間の掛かった貴重な拵が揃って200,000円という価格は非常に魅力的です。古美術品としての鑑賞価値も高く、これから日本刀の収集を始められる方の最初の一振りとしても大変おすすめできる脇差です。
-
- 銘
- 無銘
-
- 時代
- 江戸時代初期
-
- 刃紋
- 乱
-
- 目釘
- 2
-
- 重量
- 354g
-
- 刀長
- 41.2cm
-
- 反り
- 0.8
-
- 元幅
- 2.6
-
- 元重
- 0.6
-
- 先幅
- 1.6
-
- 先重
- 0.4
-
- 登録番号
- 福島県 第16222号
-
- 登録年
- 令和7年