D4240【白鞘脇差】祐定
日本刀の聖地として名高い備前国(現在の岡山県)において、室町時代末期に隆盛を極めた「長船祐定」の銘を冠した一振です。戦国時代の需要に応えつつも、備前伝の伝統的な技術を色濃く残すこの時代は、実戦的な強靭さと美術的な美しさが共存しているのが特徴です。
刀身は、標準的な脇差のサイズを凌ぐ53.8cmという長さを持ち、反り1.3cmと姿が良く、手にした際のバランスに優れています。造込みはスタンダードな鎬造(しのぎづくり)、庵棟(いおりむね)で、中切先が引き締まった印象を与えます。地鉄は板目肌がよく詰んで小杢目肌(こもくめはだ)を交え、備前物らしい精緻な肌合いを見せています。刃文は落ち着いた直刃(すぐは)を焼き、飽きのこない静謐な気品を漂わせています。
茎(なかご)は改変のない生茎(うぶなかご)で、栗尻の形状を保っています。銘文には「備州長船祐定」と鮮明に刻まれており、歴史の重みを感じさせます。保存状態については、古い作品ながら錆や刃こぼれは見当たらず、良好なコンディションを維持しています。銀着せのハバキも品良く、刀身をしっかりと保護しています。
鑑賞用としてはもちろん、初めて日本刀を手にされる方や、歴史ある備前刀をコレクションに加えたいとお考えの方に最適です。17万円という価格以上の満足感を得られる、末長く愛蔵いただける逸品です。
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- 銘
- 祐定
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- 時代
- 室町時代末期
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- 刃紋
- 直
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- 目釘
- 1
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- 重量
- 542g
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- 刀長
- 53.8cm
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- 反り
- 1.3
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- 元幅
- 3
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- 元重
- 0.7
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- 先幅
- 2.1
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- 先重
- 0.5
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- 登録番号
- 山口県 第9321号
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- 登録年
- 昭和34年