D4241【白鞘脇差】無銘
戦国時代の荒波の中で需要が高まった室町時代末期の「末備前」や「末関」の流れを汲む、実戦本位の長脇差です。この時代は、歩兵戦の激化により片手でも扱いやすく、かつ抜き打ちに適した刀剣が数多く打たれました。本品も、刀身が54.8cmと定寸に近い長さを持ち、当時の武士が実用として腰に差していた姿を色濃く残しています。
刀身の造込みは、標準的な厚みを持つ鎬造、庵棟。小切先が詰まった姿は、室町末期特有の引き締まった印象を与えます。地鉄は小杢目が詰み、刃文は互の目(ぐのめ)が乱れる構成です。現状、刃文や地鉄の働きがややおぼろげではありますが、それがかえって古刀らしい落ち着いた、枯れた味わいを醸し出しています。茎(なかご)は切、ヤスリ目は左上がりとなっており、時代相応の風合いを感じさせます。
付属のハバキには金色台付が施され、刀身を格調高く引き立てています。現在は白鞘(刀身の保管・保存用の鞘)に収められており、コレクションの整理や観賞用として最適です。状態については、経年による微細な擦れはあるものの、目立つ錆や致命的な刃こぼれはなく、大切に受け継がれてきたことが伺えます。
13万円というお求めやすい価格ながら、本格的な日本刀の魅力を備えた一振りです。初めて日本刀を手にされる方や、戦国時代の歴史を肌で感じたい愛好家の方に、自信を持っておすすめいたします。
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- 銘
- 無銘
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- 時代
- 室町時代末期
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- 刃紋
- 乱
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- 目釘
- 1
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- 重量
- 467g
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- 刀長
- 54.8cm
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- 反り
- 1.5
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- 元幅
- 2.6
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- 元重
- 0.7
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- 先幅
- 1.8
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- 先重
- 0.5
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- 登録番号
- 茨城県 第35286号
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- 登録年
- 昭和51年