室町中期作 無銘長脇差 生茎 鎬造 直刃乱れ交じり
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- 銘
- 無銘
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- 時代
- 室町時代中期
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- 刃紋
- 乱
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- 目釘
- 1個
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- 重量
- 485g
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- 刀長
- 51.9cm
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- 反り
- 1.3cm
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- 元幅
- 2.7cm
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- 元重
- 0.8cm
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- 先幅
- 1.6cm
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- 先重
- 0.5cm
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- 登録番号
- 和歌山県 第11445号
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- 登録年
- 昭和41年
室町時代中期は、応仁の乱(1467年)を経て戦乱が各地に広まり、刀剣需要が急増した時代です。各地の刀工たちは実戦を意識した堅牢な作りを追求し、地鉄の鍛えや刃文の技術を磨いていきました。本品はそうした時代を背景に生まれた脇差で、銘は切られていませんが、当時の地方工房による誠実な作刀姿勢がよく伝わる一振りです。
造込みは鎬造(しのぎづくり)、棟は庵棟(いおりむね)で、刀としての基本的な形を正しく備えています。地鉄は小杢目肌(こもくめはだ)で、細かな木目状の肌合いが穏やかに現れています。刃文は直刃(すぐは)を基調としつつ乱れが交じり、単調にならない変化のある仕上がりです。切先は小切先(こきっさき)で、室町中期の作風によく見られる端正な姿を示しています。
茎(なかご)は生茎(うぶなかご)、すなわち当時のままの状態を保っており、栗尻(くりじり)の形状に仕上げられています。ヤスリ目は平行で鮮明に残っており、茎の保存状態が良好であることを示す重要な要素です。ハバキは銅製で、刀身をしっかりと保持しています。拵は白鞘(しらさや)で、刀身の保護を最優先にした仕様となっています。
刀身長は51.9cmと、脇差の中でも長寸に属する長脇差(ながわきざし)です。錆や刃こぼれは見られず、保存状態は良好です。日本刀の基礎知識を深めたい方や、室町時代の作刀文化に触れる最初の一振りをお探しの方にも適した品です。生茎が当時のまま残されている点は、時代考証の観点からも注目されるところです。価格は150,000円で、室町期の脇差としてご検討いただきやすい設定となっています。