B4247【拵付刀】無銘
江戸時代初期に鍛造された無銘の日本刀です。戦乱の気風が色濃く残るこの時代は、実戦を意識した豪壮な姿の刀が多く作られました。本品もその傾向をよく表しており、刃長は67.2cm、反りは0.8cmとやや浅めで、刀の先端部分である切先が大きく延びた「大切先」の力強い体配(姿)が特徴です。
無銘ではありますが、鍛えられた地鉄は細かい模様が広がる「小杢目肌」がよく詰んでいます。刃文は、ゆったりとした波のような「湾れ(のたれ)」に、丸みを帯びた連続模様の「互の目(ぐのめ)」が交じる乱刃で、当時の刀工の高い技術がうかがえます。柄に収まる茎(なかご)は、作られた当時のままの「生茎(うぶなかご)」で、先端が丸みを帯びた「栗尻」となっています。
付属する拵(こしらえ)も見どころの一つです。鞘は黒塗りで、上部4分の1に刻みを入れ、残り4分の3を印籠刻みとした手の込んだ造りです。鍔は丸形の鉄鍔に透かし彫りと美しい金象嵌が施されており、金色のハバキとともに刀身を引き立てています。
保存状態は良好で、刀身にさびや刃こぼれは見られません。重量も680gと手頃で、手持ちのバランスが良い一振りです。
江戸初期の歴史的息吹を感じられる本作は、これから日本刀のコレクションを始める方や、質の良い拵付の刀をお探しの方に大変おすすめです。300,000円という価格は、美術品としての魅力と歴史的価値を考慮すれば非常に魅力的と言えるでしょう。
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- 銘
- 無銘
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- 時代
- 江戸時代初期
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- 刃紋
- 乱
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- 目釘
- 1
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- 重量
- 680g
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- 刀長
- 67.2cm
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- 反り
- 0.8
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- 元幅
- 3.2
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- 元重
- 0.7
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- 先幅
- 2.1
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- 先重
- 0.5
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- 登録番号
- 東京都 第240134号
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- 登録年
- 昭和62年