江戸初期 拵付無銘刀 大切先 湾れ互の目 金象嵌鉄鍔
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- 銘
- 無銘
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- 時代
- 江戸時代初期
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- 刃紋
- 乱
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- 目釘
- 1個
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- 重量
- 680g
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- 刀長
- 67.2cm
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- 反り
- 0.8cm
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- 元幅
- 3.2cm
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- 元重
- 0.7cm
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- 先幅
- 2.1cm
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- 先重
- 0.5cm
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- 登録番号
- 東京都 第240134号
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- 登録年
- 昭和62年
江戸時代初期は、戦国の世が終わりを迎え、武家社会が安定へと向かった転換期にあたります。この時代の刀は、実戦を意識しながらも武士の美意識を色濃く反映した作りが多く、刀身・拵ともに完成度の高い一振りが数多く生まれました。本刀はそうした時代背景のもとで鍛えられた、無銘の拵付刀です。
刀身は刃長67.2cm、反り0.8cmと、江戸初期らしい落ち着いたプロポーションを持ちます。地鉄は小杢目肌(こもくめはだ)に鍛えられており、緻密で整った肌合いが観察できます。刃文は湾れ(のたれ)に互の目(ぐのめ)が連続する乱れ刃で、変化に富みながらも品格を保った出来となっています。大切先(おおきっさき)は江戸初期に見られる豪壮な姿を示しており、本刀の見どころのひとつです。茎(なかご)は生茎(うぶなかご)で、栗尻(くりじり)と呼ばれる丸みを帯びた形状を呈します。無銘ながら、これらの特徴から江戸時代初期における作刀の水準をよく示す一振りと言えます。
拵(こしらえ)は全体的に状態が良く、鞘は黒塗りに上部1/4を刻み、下部3/4を印籠刻みとした手の込んだ仕上げです。鍔(つば)は丸形透かしに金象嵌(きんぞうがん)を施した鉄鍔で、装飾性と武骨さを兼ね備えた意匠となっています。金色のハバキも映えがあり、拵全体としての調和がとれています。
錆・刃こぼれともになく、保存状態は良好です。目釘は1個で、実用にも耐えうる安定した状態を維持しています。江戸初期の刀に関心をお持ちの方や、拵付きの状態で日本刀をお探しの方にとって、魅力的な一振りです。