江戸末期 無銘 拵付刀 生茎 乱刃文 板目詰む
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- 銘
- 無銘
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- 時代
- 江戸時代末期
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- 刃紋
- 乱
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- 目釘
- 1個
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- 重量
- 688g
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- 刀長
- 66.3cm
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- 反り
- 1.8cm
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- 元幅
- 3.2cm
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- 元重
- 0.7cm
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- 先幅
- 1.9cm
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- 先重
- 0.5cm
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- 登録番号
- 大阪府 第79375号
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- 登録年
- 昭和51年
江戸時代末期は、幕末の動乱を背景に刀剣需要が高まった時代です。各地の刀工が盛んに作刀を行い、実用性と美しさを兼ね備えた刀が数多く生み出されました。本刀はその時代を象徴する一振りであり、銘こそ刻まれていないものの、作域の確かさと保存状態の良さが光る逸品です。
刀身は刃長66.3cm、反り1.8cmと、均整のとれた寸法を持ちます。造込みは、鉄の流れが密に詰まった板目(木目状の地鉄模様)を呈し、当時の作刀技術の水準の高さを物語っています。刃文は湾れ調の乱刃文(はもん)で、波打つように変化に富んだ景色が刀身に表情を与えています。切先は中切先とバランスよく、実用性と見栄えを両立した造りです。茎(なかご)は生茎、すなわち当時のままの状態を保つ原寸茎で、栗尻(くりじり)と呼ばれる丸みを帯びた茎先の形状が確認できます。目釘穴は1個で、製作当時からの状態を維持しています。
拵(こしらえ)は全体的に統一感があり、金色のハバキ(はばき・刀身を固定する金具)が品格を添えます。鞘は黒艶を基調とし、石目刻みの意匠が施された風合いのある仕上がりです。鍔は丸形の鉄鍔で、シンプルながら重厚感があります。柄巻はしっかりとした巻きが保たれており、扱いやすさも申し分ありません。
状態については、錆および刃こぼれは見られず、良好な状態を維持しています。重量688gとバランスも良く、鑑賞はもちろん、居合や試斬を楽しまれる方にも向いた一振りです。価格設定は、拵が揃い状態も良好なことを踏まえると、手が届きやすい水準といえます。日本刀の入門としても、あるいは幕末期の作刀文化に触れる機会としても、広くおすすめできる一刀です。