室町中期 銘兼盛 鎬造拵付脇差 小杢目肌 乱刃文
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- 銘
- 兼盛
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- 時代
- 室町時代中期
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- 刃紋
- 乱
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- 目釘
- 2個
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- 重量
- 488g
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- 刀長
- 52.4cm
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- 反り
- 1.5cm
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- 元幅
- 2.8cm
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- 元重
- 0.7cm
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- 先幅
- 1.6cm
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- 先重
- 0.5cm
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- 登録番号
- 埼玉県 第4570号
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- 登録年
- 昭和26年
室町時代中期は、応仁の乱(1467年)をはじめとする戦乱が相次ぎ、武士が実戦を強く意識して刀剣を求めた時代です。この時期、各地の刀匠は実用性に優れた作刀を精力的に手がけ、日本刀の製作技術が大きく発展しました。本品はそうした時代を背景に生まれた脇差です。
茎には「兼盛」の銘が刻まれており、室町時代に三代にわたって続いた刀匠の名跡とされています。同銘の刀工は美濃伝との関わりが指摘されることが多く、本品もその作刀傾向を踏まえたものと推察されますが、詳細な系譜については慎重に参考資料等でご確認ください。
造込みは鎬造・庵棟(いおりむね)で、重ねにしっかりとした厚みを持ちながらも、刀身全体のバランスが整っています。地鉄は小杢目肌(こもくめはだ)が流れ、落ち着いた肌合いを見せます。刃文は小さく尖りを帯びた互の目(ぐのめ)乱れで、変化に富んだ刃区域が見どころです。切先は中切先、茎は生茎(うぶなかご)・栗尻で、目釘穴は2個。時代の風格を保った状態です。
拵は黒塗艶鞘に銅製のハバキを合わせ、丸形に山水図を施した鉄鍔を装着しています。全体としてまとまりのある仕上がりで、鑑賞にも耐えうる拵付きの一振りです。
コンディションについては、錆・刃こぼれともに見られず、状態は良好です。重量は488gで、手にしたときの重厚感と脇差としての扱いやすさを兼ね備えています。
室町時代の日本刀に関心をお持ちの方、あるいは拵付きで保存状態の良い一振りをお探しの方にとって、お求めやすい価格設定は検討いただきやすい水準かと存じます。日本刀としての歴史的価値と美観を併せ持つ、魅力ある脇差です。