D4252【白鞘脇差】無銘
江戸時代初期に作られたとみられる無銘の脇差です。この時代は新刀期の幕開けにあたり、各地の刀工が技を競い合った作刀の一大隆盛期でした。戦国の実戦的な作風を受け継ぎつつも、より洗練された技術が花開いた時期の一振りといえます。
造込みは鎬造、庵棟で、脇差としては標準的かつ端正な姿を見せます。地鉄(じがね)は小杢目肌がよくつみ、刃文は互の目乱れ(ぐのめみだれ)が鮮明に続き、見どころの多い出来となっています。互の目乱れとは、波が連なるように高低のある刃文が交互に並ぶ模様で、本作ではその一つ一つが明瞭に表れており、刃中の働きを楽しむことができます。切先は中切先で、全体のバランスが整った姿です。
茎(なかご)は生ぶ(うぶ)の状態を保っており、磨り上げられていないことから、作られた当時の姿をそのまま伝えています。茎尻は栗尻、ヤスリ目は平行で、丁寧な仕立てがうかがえます。ハバキは金着せの台付仕様で、格の高い拵えです。
現在は白鞘に収められた状態で、さびや刃こぼれは見られず、保存状態は良好です。刀身44センチ、反り1センチと扱いやすい寸法で、重量も405グラムと手に馴染みやすい一振りです。
初めて日本刀をお求めになる方にも、また江戸時代初期の脇差をお探しの方にも、手に取りやすい価格帯の一振りです。生ぶ茎で来歴を感じられる点も魅力といえるでしょう。
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- 銘
- 無銘
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- 時代
- 江戸時代初期
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- 刃紋
- 乱
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- 目釘
- 1
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- 重量
- 405g
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- 刀長
- 44cm
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- 反り
- 1
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- 元幅
- 2.8
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- 元重
- 0.8
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- 先幅
- 1.9
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- 先重
- 0.5
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- 登録番号
- 東京都 第197385号
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- 登録年
- 昭和51年