肥前国広永銘 江戸初期白鞘脇差 大乱れ刃文
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- 銘
- 広永
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- 時代
- 江戸時代初期
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- 刃紋
- 乱
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- 目釘
- 1個
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- 重量
- 438g
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- 刀長
- 49.6cm
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- 反り
- 1.1cm
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- 元幅
- 2.9cm
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- 元重
- 0.6cm
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- 先幅
- 1.9cm
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- 先重
- 0.5cm
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- 登録番号
- 岡山県 第26123号
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- 登録年
- 昭和32年
肥前国は現在の佐賀・長崎両県にあたり、江戸時代初期には初代忠吉を祖とする肥前鍛冶が隆盛を誇りました。同地の刀工は小糠肌(こぬかはだ)と称される緻密で均質な肌合いを持ち味とし、武家から庶民にまで広く支持を受けた産地として知られています。本作の茎には「肥前国広永」と銘が切られており、肥前鍛冶の系譜に連なる刀工による作と考えられます。詳細な系譜については資料により諸説ありますが、地鉄・刃文ともに肥前刀の特徴をよく体現した一振りです。
刀身は刃長49.6cm、反り1.1cmで、脇差として均整のとれた寸法にまとまっています。地鉄には小糠肌が整然と現れ、澄んだ鉄色が見てとれます。刃文は大乱れが途切れることなく連続し、躍動感ある変化に富んだ働きが鑑賞の大きな見どころです。切先は中切先で穏やかにまとまり、茎は生茎(うぶなかご)・栗尻形で目釘穴は1個、銘の刻みも明瞭に残っています。銅製のハバキが装着されており、全体の造りは丁寧にまとめられています。
現状は錆・刃こぼれともになく、保存状態は良好です。澄んだ刀身に鮮明な刃文が映え、白鞘に収められているため、このまま鑑賞・保管のいずれにも適した状態を保っています。重量438gと手持ちのバランスも良く、実際に手にとった際の存在感も申し分ありません。
肥前刀の美しさや江戸時代初期の作刀文化にご関心をお持ちの方、あるいははじめて日本刀の入手をご検討の方にもご覧いただきやすい価格帯となっております。歴史的な趣と良好な状態を兼ね備えた脇差をお探しの方に、ぜひお手にとっていただきたい一振りです。