D4254【白鞘脇差】無銘
室町時代末期は、応仁の乱以降に戦乱が列島全体へと拡大した激動の時代です。各地の武将や地侍が実戦を想定した実用刀を求めたことで、全国各地に多くの刀工が育ち、地方色豊かな作刀が盛んに行われました。本品はそうした時代背景のなかで生まれた、無銘の脇差です。
造込みは鎬造(刀身の中央に鎬筋を設けた最も一般的な造り)、棟は庵棟(三角形断面の棟)を採用しており、当時の実用本位の脇差として典型的な姿を示しています。刃長42.2cm、反り1cmと、携帯性と実用性を兼ね備えた寸法です。
地鉄は板目肌に柾がかる流れた肌合いで、鍛えの質感が感じられます。刃文は小乱れが整然と連続し、落ち着いた中にも変化のある見どころある出来となっています。切先は小切先で、室町末期らしい古雅な姿を残しています。
茎(なかご)は生茎(うぶなかご=磨り上げられていない、製作当時のままの茎)で、栗尻(丸みを帯びた茎尻)の形状を呈します。目釘穴は1個で、未改変の状態を保っています。ヤスリ目は鷹の羽ヤスリで、鉄味も良好です。ハバキは銅製で、白鞘(保存用の素木の鞘)に収められています。
状態はさびおよび刃こぼれなし。約500年以上の時を経た刀としてはきわめて良好なコンディションを保っており、このままの状態で安心してお手元に置いていただける一振りです。
室町時代末期の刀を実際に手に取り、歴史の重みを感じたい方、または日本刀入門として本物の古刀を適切な価格帯でお求めの方にとって、見応えのある選択肢となる脇差です。
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- 銘
- 無銘
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- 時代
- 室町時代末期
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- 刃紋
- 乱
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- 目釘
- 1
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- 重量
- 325g
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- 刀長
- 42.2cm
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- 反り
- 1
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- 元幅
- 2.5
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- 元重
- 0.5
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- 先幅
- 1.6
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- 先重
- 0.4
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- 登録番号
- 宮城県 第26568号
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- 登録年
- 昭和48年