E4259【拵付脇差】無銘
戦国時代の気風を今に伝える室町時代末期の脇差です。当時は「数打ち」と呼ばれる実戦刀が多く造られた時代ですが、本作は身幅が細身で、小切先(こきっさき)に結ぶ優美な体配(たいはい:刀の姿)を見せています。
刀身は、日本刀の基本形状である鎬造(しのぎづくり)に庵棟(いおりむね)という形式。鍛えは板目(いため)に柾目(まさめ)が交じり、日本刀らしい地鉄(じがね)の表情を味わえます。刃文は落ち着いた印象の細直刃(ほそすぐは)が焼かれ、古色を帯びた佇まいが魅力です。茎(なかご:柄に収まる部分)は磨り上げられておりますが、室町期特有の使い込まれた風合いが感じられます。
外装の拵(こしらえ)は、黒塗りの艶やかな鞘に花影が浮かび上がる風雅な意匠です。丸形の鉄鍔(つば)が全体を引き締め、付属する小柄(こづか)の刀身には素剣(すけん)の彫りが見事に施されています。
状態については、刀身にサビや刃こぼれはなく、大切に保管されてきたことが伺えます。地鉄に一部、鍛割れ(きたえわれ:鍛錬の過程で生じる層の隙間)が2.3cmほど、また鞘に一部剥がれが見受けられますが、これらは長い年月を経てきた骨董品としての証でもあります。
40cmを超える手頃なサイズ感と、12万円というお求めやすい価格は、日本刀の入門用や、時代背景を感じさせる室内装飾、あるいは拵の美しさを楽しむコレクションとして非常におすすめの一振りです。
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- 銘
- 無銘
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- 時代
- 室町時代末期
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- 刃紋
- 乱
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- 目釘
- 1
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- 重量
- 276g
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- 刀長
- 40.6cm
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- 反り
- 0.5
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- 元幅
- 2.5
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- 元重
- 0.5
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- 先幅
- 1.6
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- 先重
- 0.4
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- 登録番号
- 新潟県 第069013号
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- 登録年
- 平成22年