江戸時代初期 無銘脇差 白鞘 鎬造 板目肌 湾れ刃
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- 銘
- 無銘
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- 時代
- 江戸時代初期
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- 刃紋
- 乱
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- 目釘
- 1
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- 重量
- 266g
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- 刀長
- 41.6cm
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- 反り
- 0.6
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- 元幅
- 2.4
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- 元重
- 0.5
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- 先幅
- 1.3
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- 先重
- 0.3
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- 登録番号
- 東京都 第330888号
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- 登録年
- 令和8年
江戸時代初期は、長きにわたった戦国の世が終わり、徳川幕府のもとで泰平の時代へと移行していく大きな転換期でした。刀剣制作においても、実戦を重視した力強い作風から武家社会の礼節と美意識を映した造りへと変わりゆく過渡期にあたり、各地の鍛冶が個性豊かな作刀を続けた時代です。本品はそうした時代の息吹を静かに伝える一振りです。
本脇差は無銘ながら、造込みや地鉄の特徴から江戸時代初期の作と推定されます。江戸初期には全国各地で多くの刀工が活躍しており、地方鍛冶による堅実な鍛錬が盛んに行われていました。銘の有無に関わらず、当時の作刀技術の一端を今に伝える遺品として、歴史的な興味をそそる一口です。
造込みは鎬造(しのぎづくり)、棟は庵棟(いおりむね)という最も標準的かつ機能美を備えた形状です。地鉄は板目肌(いためはだ)が丁寧に練られており、刃文は湾れ(のたれ)と呼ばれる穏やかな波状の乱れで、江戸初期らしい落ち着いた風情を見せています。切先は小切先(こきっさき)で、全体として均整のとれたプロポーションを保っています。茎(なかご)は磨り上げ(すりあげ)られており、後世に使いやすく仕立て直された歴史が伺えます。茎尻は切(きり)仕立てで、ハバキは銅製のものが付属します。
現在は白鞘(しらさや)に収められており、保存に適した形で管理されています。
コンディションについては、刀身中央部に約1センチのさびが見られ、刃こぼれも確認されています。これらの点をご承知の上でのご購入をお願いいたします。その分、価格は100,000円と、江戸時代初期の脇差としては手の届きやすい設定です。日本刀の世界に入門される方や、完品よりも時代の風趣や歴史的な味わいを重視される方にとって、良い機会となる一振りではないでしょうか。