備州長船祐定 銘入り脇差 江戸初期 白鞘
-
- 銘
- 祐定
-
- 時代
- 江戸時代初期
-
- 刃紋
- 乱
-
- 目釘
- 1
-
- 重量
- 444g
-
- 刀長
- 40.8cm
-
- 反り
- 0.7
-
- 元幅
- 3
-
- 元重
- 0.7
-
- 先幅
- 2.1
-
- 先重
- 0.5
-
- 登録番号
- 新潟県 第038986号
-
- 登録年
- 昭和46年
江戸時代初期は、戦国の世が終わり太平の時代へと移行した時期にあたります。武士にとって刀は依然として魂の象徴であり、実用性とともに美術品としての価値も重視されるようになった転換期です。この脇差は、そうした時代の息吹を今日に伝える一振りです。
銘は「備州長船祐定」。備前国長船(現在の岡山県瀬戸内市)を本拠とした祐定派は、室町時代後期から江戸時代にかけて多くの刀工を輩出した大派閥で、その作刀は武士から広く愛用されました。祐定の銘を持つ作品は同派の中でも特に数多く残されており、本作は江戸初期の備前伝の作風をよく示す一振りといえます。
造込みは鎬造、庵棟。刃文は互の目に湾れが交じる鮮明な乱刃で、刃中の働きが豊かで見ごたえがあります。地鉄は板目肌が詰み、備前伝らしい肌合いを見せています。切先は大切先で、元幅が広く先幅との差が比較的小さいことから、刀身全体に重厚感と存在感が漂います。重量は444gと適度な重さがあり、手に取った際の充実感は格別です。
茎は生茎(うぶなかご)で、栗尻の形状をとどめています。ハバキは銅製。白鞘に収められており、保存状態は良好です。さびや刃こぼれは見受けられず、刃文の鑑賞にも支障はありません。
備前長船の銘入り脇差を、手の届きやすい価格でお求めいただける機会です。日本刀入門の一振りとして、また江戸初期の備前伝を手元で学ぶ資料としても最適な一口です。