濃州包□銘 拵付刀 昭和期 直刃 生茎
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- 銘
- 包□
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- 時代
- 昭和時代
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- 刃紋
- 直
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- 目釘
- 1
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- 重量
- 752g
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- 刀長
- 65.2cm
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- 反り
- 1.6
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- 元幅
- 3.1
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- 元重
- 0.8
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- 先幅
- 1.9
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- 先重
- 0.5
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- 登録番号
- 兵庫県 第125883号
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- 登録年
- 令和4年
本刀は銘に「濃州包□」と刻まれた、昭和時代に制作された拵付の刀です。濃州とは現在の岐阜県にあたる旧国名であり、古来より多くの刀工を輩出してきた地域として知られています。銘の一部が判読しにくい状態ではありますが、「包□」という銘から、濃州系の包丁正宗流あるいは関連する刀工系譜に連なる可能性も考えられます。ただし、銘の全容が確認できないため、刀工の特定については慎重な判断が必要です。
造込みは鎬造、庵棟という日本刀の伝統的な構造を持ちます。地鉄は板目に流れ、詰んだ肌合いを見せており、落ち着いた風合いの地肌に仕上がっています。刃文は直刃で、余計な装飾を排したすっきりとした刃文は、見る者に清廉な印象を与えます。切先は中切先、茎は生茎(うぶなかご)で、製作時のままの状態を保っており、資料的な観点からも興味深い一振りです。ハバキは銅製です。
拵(こしらえ)は、ツタ模様が施された茶塗鞘に木瓜形の鉄鍔を合わせた、落ち着きある意匠となっています。ツタは長寿・縁起のよい文様として古来より親しまれており、全体として品のある仕上がりです。
コンディションは良好で、錆・刃こぼれともに見当たらず、保存状態の良さが窺えます。昭和期の作刀でありながら生茎を保ち、拵もそろった状態での入手は、日本刀をこれから楽しまれる方にとっても、経験豊かな愛刀家の方にとっても、手に取りやすい一振りといえます。価格は36万円で、拵付・生茎という条件を考慮すると、納得感のある設定です。